キャリアの作り方は人それぞれ理想が異なると思いますが、
しっかりとスキルを身につけて、
キャリアアップを踏んでいくような転職に関しては一定の法則があります。
本コラムでは今回そのような考え方について共有させていただきます。
人事をやっていると、何百、何千という方々の履歴書を目にします。
その中で感じるのは、1、2年おきに転職を繰り返している方、
5年、7年、10年と1つの環境でしっかりと経験を積んでいる方、
この2つのタイプは結構分かれるものです。
転職をした方がいいのか、1つの企業に長く勤めた方がいいのか。
それは 人それぞれの関係や考え方や環境によっても異なりますので、
明確な解は出せませんが、 キャリアを作る上では以下の3点が大事であると考えています。
キャリアをつくるために大切なこと①
まず1つ目は、マッチする環境に身を置くということ。
これはとても大事です。
自分自身が合わない環境に身を置いてしまうと、
仕事自体が楽しくないものになります。
企業の考え方や人間関係の不一致によって抱えるストレスも大きくなってくるでしょう。
まずは社風や文化、集まっている人、目指している方向性、
こういったところをしっかりと感じた上で、ご自身の価値観とすり合わせ、
合う環境を選ぶというのは1つとても大事なことです。
ただし、入社後はいろんな面でギャップを感じることもあるでしょう。
全てにおいて 100点の揃った環境というのはなかなかありません。
理想だけを求めるのではなく、その環境を自分なりにしっかりと理解し、
その中でどのように考え行動していくと、より良くなっていくのか。
自分の思考を、その環境に合わせていくといった考え方やスキルはとても大事になってきます。
キャリアをつくるために大切なこと②
2つ目は、自責の姿勢で成長していくという考え方です。
先ほどのお話にも通じますが、最高の環境で、最高の上司で 、
お客様に恵まれ、ぐんぐんと成長し、自分が思っている以上の給料を手にし続ける。
これができれば、それ以上に嬉しいこと、
楽しいことありませんが、これを手にするには時間がかかるケースが多いです。
成果が思うように出なかったり、
色んな面で不安や不満を感じたり、
納得のできないことがあったり、
人間関係に悩んだり、
仕事をしていくとそういった感覚や感情を抱くことは少なくありません。
でも、そんな中でも、環境のせい、人のせい、出来事のせい、
そういった 外部的要因の責任にして、自分自身に責任がないと思ってしまうと、
それ以上の成長は望みづらくなります。
どうしたらこの課題はクリアできるのか。
どうしたらより良い人間関係が築けるのか。
どうしたら自分はこの環境の中でより成長ができるのか。
そういった自責の姿勢で成長志向で物事を捉え考えてみると、
今ある環境の「良い面」に気づくこともあるでしょう。
そしてそういった思考の整理や自己改善により、あらゆる課題や悩みが解決することも多々ありますし、
その課題解決をした経験や乗り越え経験は、キャリアを築く上でとても大切な経験になるはずです。
このように、自責の姿勢で考え成長できる方、
これができる方は、キャリアステップアップの転職を実現している傾向にあります。
キャリアをつくるために大切なこと③
そして最後に3つ目。石の上にも3年、
「石の上にも3年」というのは昔はよく言われた言葉です。
今、この令和の時代に こういった話をすると、
それは昭和の考えだというふうに思われてしまうかもしれません。
昭和、平成、令和、それぞれの時代において、働く者の価値観や環境、情報の量、
全く異なりますので、当然昔の考えが全て正しいとは思っていません。
しかしながら、先ほどの1番、そして2番の話にも通じますが、
1つの会社でそれなりに いろんな壁を乗り越え、経験を積むこと、
実績を追い求めることというのは、大きく自己成長に繋がることは間違いありません。
経験やスキルだけでなく、
「圧倒的な自信」にもつながります。
すべてが完璧に整った環境で、理想の成果を出し続けることはとても難しいことですので、
急がず焦らず1個1個積み上げて小さな成長を実感していくこと。
時間をかけて様々な面をより良くしていくという考えが、とても大切になります。
ですから、うまくいかなかった時にすぐに次の環境に身を置こうとせず、
隣の芝は青く見えてしまいがちですが、
自分自身のおかれた環境の中で、
まずはどのようにすれば成長するかを考えてみたらいかがでしょうか。
3年も経てば、おそらく自分自身の行っている業務に対しての成功法則も見えてくるでしょうし、
より良い人間関係の構築もでき、店長や経営層とのコミュニケーションを活発化することによって、
自分自身のキャリア像、キャリアイメージもより湧いてくるでしょう。
また転職をするにしても、
簡単にやめたわけではなく、様々な改題を解決し悩みを克服し、成果を求めた自身のエピソードは、
面接の際に熱を込めて伝えることができますし、
そういった経験は必ず次の職場でも活きていきます。
企業サイド、人事サイドとしても、とても魅力的な人材に映ると思います。
そして最後に、
以上3点の部分を大事にしながらも、
どうしてもダメなら環境を変えてみる。
これは 決して悪いことではないと考えております。
人なので、合う環境、合わない環境は絶対にあります。
また、パーソナル業界もまだまだ発展途上の業界ですので、
平均年齢も若く、創業から短い会社も多く、
環境面において整え切ってないところも沢山あるというのは事実だと思います。
ですから、我慢をしすぎて自分がダメになってしまうぐらいであれば、
次の環境、より良い環境を目指していく、
探していくということは決して悪くないでしょう。
環境を変えれば、より楽しく働けたり、
より成果が 出ていくといったことが起こる可能性がある、
というのもまた一方で事実だと思います。
成果が出ないから辞める。
何かに納得がいかなくなったらすぐに環境を変える。
そういった思考でころころ転職を繰り返すのではなく、
目的意識を持って 1つ1つの職場で、上積みの経験や成長感を感じられる転職を目指していきましょう。
それこそが理想のキャリアの作り方になってくると思います。
是非そういった前向きな思考、前向きな姿勢で 就職活動、
転職活動をしてみてください。
そして、1回そこの会社に勤めたのであれば、
少なくとも3年は、できれば5年ぐらいは しっかりと目標感を持って経験をし、成長をしましょう。
壁にぶち当たったけば、どうすればうまくいくのか。
どうすれば解決できるのか。
そんな自責の姿勢で、自責の思考で挑んでみてください。
本日は以上になります。
最後までお読み頂きありがとうございます。