就職活動、転職活動をするときに「自分を知る」ということはとてもとても大切です。
いわゆる自己分析ですね。
あらゆる求人がある中での、
「選定基準」にも直結しますので、
自分に合った環境に身を置くためには最も必要なことだと言っても過言ではありません。
今回は、就活時における「自分を知る」とはどういうことか、
具体的な方法を踏まえて解説していきたいと思います。
1、自分を知らずに企業を選ぶとどうなるか
人には必ず「合う」「合わない」があります。
例えばわかりやすく恋愛に例えてみます。
自分自身の性格やタイプへのフィット感を考えずに、憧れや見た目の印象だけで異性にアプローチをして、うまくいくでしょうか?
もちろん告白をすることは自由ですので、数打てばあたることもあるかもしれませんが、
自分とは全く見た目の印象やタイプ、価値観が異なる人に何の根拠もなくアプローチをし続けても、
お付き合いとなる可能性は限りなく低いかと思います。
仮にお付き合いできたとしても長く続くかどうかは疑問です。
そうではなく、自分自身の性格やタイプ、趣味趣向をしっかりと知った上で「この人は合う」と感じた方であれば、
きっと相手も同じように感じて頂けていることと思います。
告白の成功率も高まるでしょうし、
お付き合いをした後もうまくいく可能性は高いでしょう。
就職活動、転職活動で言えば、
[ 告白=面接 ] [ お付き合い確定=内定 ]
に近いものがあります。
ですので、企業を選ぶ際も見た目や第一印象だけに翻弄をされてしますのは良くはありません。
「大手だから」「全国展開しているから」「社長が○○だから」「勢いがあるから」
この一次情報だけで選定をしてしまうと、入社後に「合わないギャップ」に苦しむ可能性が高まります。
特に仕事は毎日、一日の大半を過ごす環境になるため「自分に合う」環境に身を置くことはとても大切です。
そのためにはまずは、自分をより深く知りましょう。
その上で、相手を知り、合う環境かを判断しましょう。
ではまず「自分を知る」と言われても何を知れば良いのでしょうか?
その点解説します。
2、自分の何を知るべきか
新卒の就活や異業種への転職をお考えの際は、自己分析の結果を当てはめて、
まずは業界や職種の選定を行う手順となると思います。
しかし、これを読んで頂いている皆様はすでに「パーソナルトレーナー」という職種に興味を持っている方々ですので、
パーソナルトレーナーとして働く上で、自分の何を知るとよいかに焦点を当ててお伝えを致します。
まずは知って頂きたいこととしては、
【環境面】どのような環境が自分の力を最も発揮できるか
【人間関係】どのようなタイプに人たちが最も切磋琢磨できるか
【仕事とプライベート】いわゆるワークライフはどのように考えていきたいtか
【今後のキャリアプラン】自分が目指していきたいキャリア像は!?
という点です。
ではそれぞれを深ぼって行きましょう。
3,自分に合う【環境を知る】
これを伝える上で、高校の部活動の経験などを振り返るとわかりやすいでしょう。
例えばわかりやすく野球部に所属するとした時に、あなたはどのような環境が最も自分が成長し結果的に実力がつくと思いますか?
(1)甲子園を目指し、部員が多い歴史ある強豪校で揉まれる
(2)中堅校でエースとしてチームを引っ張る存在になる
(3)まだ部員の少ない弱小校で部を強くすることに貢献をする
結論としてはすべての環境において、上を目指せばそれぞれの成長があり、実力がつくでしょう。
しかし、これまでの経験の中で自分の性格やタイプは、この環境が最も合うというのはきっとあるはずです。
凄い先輩や規律の厳しい組織に中で揉まれる方が自分に甘えることなく成長できる人もいれば、
それなりの組織の中で自分自身がエースであったりレギュラーメンバーとしてもてはやされた方が、やる気が上がる方もいます。
大きな組織で揉まれることよりも、小さな組織の輪の中心となり組織の輪を広げていくことにパワーを発揮する方もいます。
何が正解かはありませんが、
どんな組織が自分自身が最も力を発揮できそうでしょうか?
もちろんどんな組織であっても楽な環境はなく、下積みを経験しながら、地に足つけて地道に努力をしなければならないことは前提となりますが、
働いていく上で成長を実感できたり、中期的にキャリアアップしていけるかなどはとても大切です。
4、【人間関係を知る】どのようなタイプに人たちが最も切磋琢磨できるか
一口にトレーナーといっても、色んなトレーナーがいます。
・ボディコンテストに出ている人
・コンディショニングに強い人
・とにかく解剖学を学ぶことがすきなひと
・接客力に力をいれている人
・仕事ととして成り上りたい人
・プライベートを充実させたい人
・とにかくお人よしの人
・ギラギラして稼ぎたい人
などなど…
いろんなタイプ、性格のトレーナーがいますが自分自身はどんなタイプでしょうか?
またどんなタイプの人たちが話があい、高めあえる関係を築いていけそうでしょうか?
企業には企業の文化があり、
全員とは言いませんがある程度集まる人の属性は近くなる傾向にあります。
ですから会社情報だけなく、中で働く人たちにもできるだけ目を向けて、
こういう雰囲気、思考の人たちとだったらうまくいく、成長できるというフィーリングを感じるかは大事でしょう。
トレーナー業界に関わらず、離職理由の1位は人間関係の悩みだったりするので、
価値観の合う方々と一緒の働くという観点を持つことをおススメします。
5、【仕事とプライベート】ワークライフの考え方
長い将来ではなく、向こう5年くらいを想像してみて下さい。
(1)プライベートよりも仕事を重視し、とにかく働き経験を積み成長していきたい
(2)仕事はもちろん大切だが、プライべートも重視し色んな経験を積みたい
あなたはどちらの思考に近いですか?
一般論になりますが、企業が大きければ大きいほど、労務管理や休日管理、福利厚生などは整っているでしょう。
逆にベンチャーであればあるほど、労務管理よりも成果や結果を重視し、やった分だけ還元する環境が多い傾向にあります。
「そこそこ働いてすごく稼ぐ」が理想でしょうがそんなことはまずはあり得ません。
わかりやすく言うと、稼ぐことや成長することに重点を置きたいのか、
プライベートの充実を重視したいのかで、企業選びでの見るべきポイントは変わってきます。
自分に嘘をつかずに、どんな環境が自分自身が最も人生レベルでの充実感を感じられそうか、考えてみて下さい。
6、【今後のキャリアプラン】自分が目指していきたいキャリア像は!?
最後は中長期的なキャリア像についてです。
・会社組織の中で成り上がり、組織の一員として世の中に貢献していきたいのか
・独立してジムを持ちたいのか
・フリーランスとして働きたいのか
それにより近道となる環境も異なってきます。
[組織人として高みにいきたい]のなら、これから伸びていく会社、まだまだ伸びそうな会社、永続的に続きそうな会社、が良いでしょう。
独立してジムを持ちたいのなら、マネジメントやジム経営を近くで学べる会社、独立支援のある会社が良いでしょう宇。
フリーランスになりたいのなら、元々フリーランスになるコースがある会社やフリーランスが多く在籍している会社が良いでしょう。
それぞれに価値観や将来的なヴィジョンに合った環境とはどこか、考えてみて下さい。
ただし、どのキャリアプランも共通で、長期的に繁栄していくためには、
・トレーナーとしてのノウハウ
・マネジメント
・集客
・マーケティング
・財務
など幅広い経験や能力、視点が必要になってくるため、
慌てるのではなくそれらをしっかりと学べる環境に身を置くことが大切だと考えます。
7.会社選定の方法
ここまで長々と[自分を知る][自分に合う会社を知る]という点をお伝えしていきましたが、
これらの視点を持ち求人を一つ一つじっくりを見ていけば、
きっと「ここは自分に合いそうだな」と思う会社と出会えるはずです。
初任給、給料の例、働く場所、福利厚生などの条件面のみに目を向けるのは今すぐ卒業してください。
もちろんそれらも大切ですが、まずは価値観のフィットを感じて頂きたいです。
なぜならきっとそれがあなたにとって、最も成長できる環境であり、成長させてくれる環境であり、
トレーナーとして成長できばどんな環境でもそれなりの稼ぎは得ることができるからです。
もし収入や環境に満足できない状況となった場合でも、
トレーナーとしての確固たる自信を得ることができれば、
他の環境に身を置くことやステップアップを図ることは難しくありません。
だからこそフィット感を大切に企業を見ていってもらいたいなと思っております。
ただしすべてが◎の会社と出会うのは難しいと思います。
妥協する点、妥協しない点、ここをしっかりと考えてみてください。
8、レッツトライ
ここまで読んでくださったあなたは、自分に合う理想の環境に出会うこと間違いなし!
まずは早速ノートを開き、
[環境][人間関係][ワークライフバランス][キャリア]
について、一つ一つ紐解いてみて下さい。
理想論だけでなく、過去の経験からその時の自分の感情や行動を振り返ってみると、見えてくることがあるはずです。
その上でトレジョブナビの求人を一つ一つに目を通してみて下さい。
また他のコラムでも大切なことをお伝えしていきますので、
じっくり目を通して考えるきっかけにしてもらえればと思います。
今回は以上です。